平成31年1月1日、思いがけない晴天の中、氏神さんへ初詣に出かけました。
晴れ晴れしい空の下、いつも30分程掛かる所を10分程で着きました。その頃、私は田無市(現西東京市)の主催する「カゲンボ倶楽部」に所属をしていました。ボランティア・影絵劇・探検等仲間を作ることを目的にしたサークルでした。その中で、田中孝司さん(地平線会議の著者の一人)が主催する地図を使って「秩父・多摩」を探検するサークルに所属していました。基礎訓練の机上講義の中で3種類の歩き方を教えて貰いました。三十数年たった今でも思え出されるとても影響を受けた教えだったのでしょう。(今日まで思い出すことがありませんでした)今日、突然思い出されたのです。「早歩き」「普通の歩き」「ゆっくり歩き」この3つの歩きが人生を楽しくしてくれるという事でした。「ゆっくり歩く」は景色・音・香り・温度・風など五感を楽しむ事の出来る速度、次に「普通の歩き」ですが、これは考えが煮詰まりつつある時にもってこいです。軽い運動しながらの思考は、頭がすっきりして結論を導くのに役立ちます。そして最後の「早歩き」です。歩く事に集中し、モヤモヤ・悩んでいることが消えてしまうというものです。もう少し以前にこの教えを思い出していたら、今ほどの状況にならなかったかもしれもせん。前置きが長すぎました。では、歩き方ですが。私にとっての早歩きは毎分100㍍、すなわち時速6㎞です。このペースで歩く事を指示されました。このスピードで平地を12時間歩く事になりました。当時は楽勝でこの速度以上で歩いていたので、歩くことに集中するために6㎞以上で歩いて競争になり、本来の目的を遺脱してしまいました。今日歩いていて、当時の田中さんの足下が見え、その足下を追いかけていたら10分程度で着き、不安な気持ちも消えました。元旦から気持ちの良い一日を過ごさせて貰いました。
「孤高の詩人」

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